今日は母の愛犬マリちゃんが天国へ行ったお話です。
マリちゃんは16歳で天国へ行きました。
苦しまなかったのは幸いです。
あなたは犬や猫を看取ったことがありますか?
私は犬を2匹、猫を30匹看取りました。
何匹お看取りしても、決して慣れることはありません。
T_T
亡くなる前は、犬にも猫にも共通する不思議な現象があるのですが、マリちゃんの場合は私も初めての経験がありました。
それは、犬も見えない世界とコンタクトをする、ということです。
( ゚Д゚;;)
バシャールが好きな方なら、猫が次元を自由自在に移動しているのをご存じかと思います。それゆえに、バシャールたちは猫の目を通して、私たちの生きている3次元の世界をのぞくことができます。
犬はどうなのかなあ?と思っていたのですが、マリちゃんの行動を通して、犬も亡くなった魂たちと交流できるのか!と今回はっきりとわかりました。
亡くなる前日まで、自分の足でヨロヨロと歩き続けたマリちゃん。
庭でトイレをしてもらおうと連れ出すと、出ない声でワンワン吠えます。(口パクです)
「何か見えてるのかな?」
知らない人に向って吠えている雰囲気だったのですが、マリちゃんは白内障をわずらって目が見えていませんでした。
(*´Д`;)
犬にも認知症があって、たとえば、夜中に吠え続ける犬もいます。(若くて元気だと飼い主さんのご苦労は想像を超えます)
マリちゃんも幻覚を見ているのかも?と思って、いつもしていたように
「マリちゃん、わかったよ、教えてくれてありがとう。」
と言い、頭をなでてあげました。
すると・・・
マリちゃんは驚いた表情になって、はっきりと私の方を見ました。
まるで、
「わかるの?私が見ていることが、わかるの?」
と言っているようでした。
これは認知症のためか、最期が迫っているからなのかは、わかりません。
でも、はっきりとそう言っているのがわかりました。
「犬も、見えない世界とつながってるんだなあ。」
そう思った瞬間でした。
私との最期のお庭散歩になった夜、マリちゃんが突然、しっぽをぶんぶん振り始めました。
マリちゃんは声もでず、動きもゆっくりになっていたので、そんなに早くしっぽを振るなんて、驚きでした。
「どうなってるの?」
@@;
ふと見ると、白内障のマリちゃんは顔を見上げて、はっきりと何かを見ているようです。
そして、はっきりとわかる笑顔になっていました。
マリちゃんのこんなにうれしそうな顔が久しぶりでした。
人と同じで、動物も年を重ねると、表情が少なくなってきます。
「もしかして・・・お父さん?」
3年前に亡くなった父は、マリちゃんのことをとてもかわいがっていました。
だから、マリちゃんがもう長くない、とわかってからは父のスピリットに話しかけ、マリちゃんを迎えに来てね、とお願いしていたんです。
その父が、マリちゃんを迎えに来たのかな?と思っていたら、マリちゃんのしっぽの動きが止まりました。
そして、あきらかに、マリちゃんの顔ががっかり、になったのです。
まるで、父が消えてしまって、「残念、どうして?」といった表情でした。
><
そして、ヨタヨタと歩こうとしますが、力が入りません。
しょんぼりしたマリちゃんを抱えて玄関を入り、毛布の上にそっと寝かせました。
「マリちゃん、明日も会えるといいな。」
また明日ね、と言っても会えるかどうかわからない。
もし、会えたらすごく嬉しい。
そんな毎日が続いていたので、帰宅するときにはしっかりマリちゃんを見てから自宅を離れました。
翌日、少し早めに実家に到着すると、マリちゃんは既に冷たくなっていました。
「ああ、昨日の夜だったんだな。」
と思いました。
同時に、やっぱり、あれは父だったんだな、と思いました。
^^
ありがたい。
マリちゃんが安心して虹の橋を渡ることができた。
それに、あちらへ行ってからも、父がいるなら安心だ。
そう思いました。
見えない世界と現実の世界の架け橋になってくれたマリちゃん。
初七日を終えた今も、とても感謝しています。
マリちゃんは一人でうろうろしているところを保護した時、3歳くらいでした。
2010年のことです。
若い時は顔が黒かったので、みんな怖がってしまい、石をなげられたりして追い払われていました。
ある日の夕食時、私が「あの犬に名前をつけよう。」と言って、変な名前を冗談で言っていました。(アントワネット、とか)
すると、それまで黙っていた父が、「マリ!」と一言。
母と私は「え?」と沈黙。「え?マリって呼ぶの?」と聞くと、「うん」。
それは、言葉少ない父なりの「飼っていいよ」のサインでした。
後から母に「飼う以上は責任を持たんといかんぞ」と言っていたそうです。
父は有言実行しました。
マリちゃんが年老いてきて、夜中にトイレが必要になったとき、父は夜中の2時、3時に起きて、外に連れ出していました。マリちゃんはどうしても外でないとトイレをしなかったんです。
父に杖が必要になったとき、マリちゃんは一緒に散歩できなくなりました。
若いころに棒で恐ろしい目にあったのか、杖や傘を本当に嫌がり、怖がって必死に逃げようとしたからです。
足が丈夫だった母が、当時いたもう一匹の犬、ハチを先に散歩に連れていき、それからマリを散歩に連れていくようにして頑張りました。
その母も老いて、杖が必要になりました。亡くなるまでの半年間は私と一緒に歩きました。
歩くスピードもゆっくりになり、距離も短くなり、立ち止まることも増えました。
でも、最期の最後まで、自分で歩きました。
「マリちゃんが歩けなくなっても、お散歩にいけるように」とキャンプ用のカートを購入していたのですが、ついに最後まで使わないままでした。
中村家の家族としての13年間は、どうだったのかな?
幸せだったかな?
苦労したかな?
今となっては知る由もありません。
あなたは動物をお看取りした経験がありますか?