「もうちょっと角を丸くしたら?」
「そんなに自己主張しなくても…」
とか言われて、ふと黙ってしまったりして。
あなたにもそんな経験、ありませんか?
目立たず迎合するのが大人、なんて思ったりして。
…でもね、ふと気づくんです。
誰かに合わせるたびに、ちょっとずつ自分を削ってきたってことに。
まるで、自分の好きな服を着るのをやめて、「無難だから」って選んだグレーのカーディガン。
似合ってないとまでは言われないけど、どこかに“私”がいなくなってしまう感じ。
「とんがって生きたい」っていうのは、突き刺すように目立ちたいわけじゃない。ただ、“私のままでここにいたい”っていう、静かで切実な願いなんだと思う。
でも、それを選ぶって、実はちょっと勇気がいる。
だって、それって、他人に理解されることより、「自分らしくいることを、自分で許す」ってことだから。
それは時に孤独で、時に怖いこと。「私は私を信じます」って言うことだし、「たとえ誰かに理解されなくても、自分を裏切らない」って覚悟だから。
まるで、長い間クローゼットの奥にしまっていた“お気に入り”を「今日はこれを着ていこう」って手に取るようなことかもしれない。
それを着て、外を歩くあなたを見て、ちょっと驚いたり、非難ぽい目で見たり、嫌そうな顔をする人がいるかもしれない。
でも、わあ、ってうらやまし気な視線をくれたり、ニコッと微笑んでくれる誰かも、きっといる。
そして何よりも、自分自身が「あぁ、これが私だ!」って感じられる、心の底から納得できる。
それこそが、生きる喜び、生きる価値、だと思うのです。
ただ自分自身として生きる。それだけ。
とんがってていい。誰かの期待に沿えなくても、誰かが予想する通りの形にならなくていい。
あなたが、あなたであること。それをまず、あなた自身が「いいよ」って許してあげることは尊いことです。
世界は、そんなあなたを待っています。
そして私は、あなたのその“とんがり”に拍手を送りたいと思います。
^^