こんにちは。
ペットロス専門のエネルギーヒーラー、
中村久美恵です。
今回は私がペットロスの体験者と話した、
ペットロスと他人との会話について、
お話していきたいと思います。
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「今だから言えるけどさ~、」
と、話し始めた彼女は、
17年以上前に愛犬を亡くし、
10年間ペットロスを経験した
「ぶーちゃんママ(仮名)」です。
「ほんっと、腹が立つんだよね、
『また飼わないの?』
とか聞いてくる人。
ほっといて、っつうの。」
わかる、わかる、とうなづきながら
お茶を飲む私。
私も同じことを経験しました。
本人が完全に参っていると、
周囲の人は元気づけようとしてくれます。
それ自体はありがたいことです。
しかし、本人は正直なところ、
「元気だしてね、とか言われて
元気になれるか、っつーの!
元気になれたら、とっくに
なってるっつうの。」(byぶーちゃんママ)
という場所にいます。
つまり、まだまだ時間が必要な時期で、
あなたがどんなに心配していても、
何も言わないほうがよい時期です。
かと言って、何も言われないのも
本人としては寂しいし、心細いものです。
だから、時々声をかけてあげてください。
例えば、
「何か手伝えることがあれば、言ってくださいね。」
「話し相手が必要なら、いつでも聴くから。」
「必要なものがあれば、言ってね。」
この程度の会話を簡単に、でも
心を込めて言ってあげてください。
あとは黙って様子を見守る、
というのが無難です。
もし、何といってよいかわからない場合、
相手が話しだしたら、
「うん、うん、そうか~」
「そうだったんだ」
と肯定しながら、
相手が口にした言葉を繰り返すのも
効果的です。
「・・・で、つらかったの。」
「そうか、それはつらかったね~・・・」(※過去形で)
ああしたら?こうしたら?と
心配がゆえにアドバイスしたくなる
周囲の気持ちもわかりますが、
本人が時間を必要としているときに
「早く元気になって」というのは
酷な話です。
なぜか?
「早く」と言われても無理だからです。
悲嘆に暮れている人を見るのは、
それが知り合いや親しい人なら
なおのこと、
周囲の人にとってもつらいことです。
けれど、周囲の人にとっても、
ここはそのつらさに耐えなければならない
「忍耐」の時期と必要となります。
相手の状態を変えようとするのは
周囲の人のエゴであり、
この時期に本人が望むことでは
ないからです。
よって、相手に変わることを求めず、
悲しいままの相手を受け入れる
必要があります。
これが難しいんです、
相手を好きであればあるほど。
心配ですからね。
「結局さ~、」
と、ぶーちゃんママは続けます。
「あの子は世界にただ一人で、
ぜったい、同じ子はいないんだよね。
あの子のことを悲しんでるのに、
他の子を飼っても、
その悲しみは癒えないっつうの。」
ぶーちゃんママの言うことは
一理あって、それは
4つある人生の大則の一つだ、
ということです。
すなわち、
「私たちは唯一無二の存在である」。
普段は意識していないから、
いざ、この事実を突きつけられると
本当に苦しいです。
あの子にも、あなたにも、
代わりはいない。
この事実を心底感じたときに、
命の尊さを思い知らされます。
そして、星の数ほどいる動物の中から
あの子と出逢えたことに
感謝せずにはいられません。
なぜ、この子だったんだろう。
なぜ、私が飼い主だったんだろう。
神様が下さったご縁としか
言いようがありませんが・・・。
夜空を見上げて月や星を見る時、
あの子があなたのことを
見下ろしているところを
想像してみてください。
きっと微笑んでくれていますよ。