こんにちは!中村久美恵です。
私が小さいときは、パンケーキというものはなくて、○○デパートの上層階にある食堂の「ホットケーキ」だけでした。シンプルにバターとシロップだけだったのですが、「おいちー!」と食べた記憶が・・・たぶんあります。(笑)
美味しいものを食べるとテンション上がりますよね!しかも、大事に愛されて育てられた食材なら最高です。
(*^▽^*)/
しかし、田舎に住んでいるとお店の数も少なくて、必然的にサービスの競争もないから、商品・サービスともに、クオリティの高い店は少なくなります。
先日お邪魔した「ひらまつ博多」さんはお料理もサービスもさすがでした。その「ひらまつ」のウェブサイトから私の手帳に書き写した引用文があります。
“若者よ、故郷に帰れ。そしてその街の市場に行き、その街の人のために料理を作れ”
-フェルナン・ポワン
ひらまつさんは、この言葉をきっかけに帰国して西麻布のお店をオープンさせたそうです。
私はふーん・・・と思い当たりました。
ヒーリングや各種セラピーや医療も同じかも、と思ったんです。もっと言うと、他のお仕事も意外とそうなのかも。
だいたい、勉強をするときっていうのは都会に行ったり、世界各国のどこかに行ったりしますよね。故郷を出て、人生の旅が始まります。「Finding Joe」(ファインディング ジョー)の最初のパートですね。
そして、そのまま修行の旅を続けたりします。あるいは、たくさん練習したり、訓練を積み重ねる第2のパート。自然療法で有名なDr.ワイルはハーバード大学を「巡礼」しながら、(複数の学部で学んだ)卒業後は世界中を旅して、自然療法を現地の人たちから直接学んでいます。
でも、やがて、ある場所に落ち着いたりします。それは、自分の故郷だったり、どこか流れ着いた(?)小さな町だったり、村だったり。なぜか、その人が(たとえ一時的であったとしても、)落ち着く場所があります。
私の場合なら、東京で25年間過ごして、高校3年間を過ごした福岡に、ぜーんぜん帰るつもりはなかったのに、偶然がいくつも重なって、なぜか戻ってきました。
東京と比べると、私が住む街は5年くらい遅れていると感じます。日常のスピードは3倍遅いです。(笑)
では、私はここに来て、何を得たのか。
ずばり、「スペース」です。
言い換えると、心の余裕、時間の余裕、空間の余裕、身体の外と内におけるすべてのスペースです。
そして、それまでに会ったことのないタイプの人たちとの出逢い。単に他人ということだけではなくて、それまで知っていた人たちとは全く違う、存在すら知らなかった、想像もしていなかった人たち。価値観が異なり、習慣が異なり、お金の使い方が異なる人たちです。
いま思ったけど、これって外国じゃない?感覚的に。(笑)
この人たちに(気持ちだけでも、労働を通してでも)奉仕することで、さらに余裕について学びました。
そして私は、自分の知識や技術や才能を通して、天と繋がること、直感を信じること、見えないけど気の流れやエネルギーがあることを伝えます。
田舎だと、なかなか文化面でめぐまれないんですよね~。つまり学びの機会が都会に比較して、断然少ない!ということ。だからこそ、ムッシュー・ポワンが言った、“若者よ、故郷に帰れ。そしてその街の市場に行き、その街の人のために料理を作れ”が大切になってくると思うんです。
私は最初の頃、「どうしてここに住むことになったんだろう?」って思っていました。
後ろは小さな川。 子どもたちが遊んでました。 |
福岡県には私の他にあと1名。(もうすぐ1名増える予定)よくよく考えたら、この希少価値ってすごいですよね(笑)
それに気づいた時、「ああ、そうか、今はこの場所にいて、自分ができることを提供することが大事なんだな。」と思いました。
もし、私がいなければ、この街の人たちはエネルギーヒーリングを一生知らないまま終わるかもしれない。でも、私が一人いるだけで、もし必要な時には、私は役に立てる。そう気づいた時に、大きな絵を見た気がしました。
自分は小さな存在。でも、神様のパズルの小さなひとかけらとして、立派に役に立っている。どこに住んでいるかは問題じゃない。東京でも、福岡でも、NYでもロンドンでも、自分はやることをやるだけ。やれることを「やらねばならぬ」と思ってやるのではなく、ただ、やるだけ。
それでいいんだ。
そう気づいた時から、すごーく田舎暮らしが楽しくなりました。ここに長く住む人たちにとっては当たり前のことを、新鮮な目でどんどん学べるようになりました。
あなたの才能は、技術は、資格は、その存在すら知らない誰かの役に立ちますか?もしそうだとしたら、あなたには何ができますか?
そう考えていくと、世界中どこにいても出来る仕事ができるようになります。どんなに知らない人達、価値観の異なる人たちの中に入っていったとしても、自分らしく仕事を通して誰かの役に立つことが出来ます。
ノマドが合わない人もいます。私も、今は動物を飼っているので、旅しながら暮らすよりも1か所に留まって彼らと一緒に過ごす時間を大切にしたい。けれど、いつか変わるときが来るかもしれません。
その時には、次に行く場所で、また知らない誰かのために自分が積み重ねた経験を通して、役に立てたらとっても嬉しいです。
いつか、あなたにも会えたらいいな、と思います。そして、あなたがどこかの街で誰かの役に立ちたいと思ったなら、ぜひ行動に移すことをお勧めします☆彡