「You can't? Make it happen!!」
無理だ、というプロフェッショナルたちをまとめて、何がなんでも実現させるという意気込みがよく伝わってくるやりとりです。まあ、無理だ!という言葉は完全無視されて、奇跡を起こすしかない、ということなんですけどね(笑)
落ちぶれてしまったレストランに共通していることがあります。それは:
- コスト管理が徹底していない
- 掃除が徹底されていない
- リーダーがいない
- 人間関係に問題がある
これは色んな自営業の人が参考にできることがあるのではないでしょうか。
番組に取り上げられるレストランのほとんどはコスト管理が徹底されておらず、ゆえにコストが高くつく冷凍食品、缶詰が多用されています。メニューの値段が安すぎる場合もあります。これは原価に人件費や儲け分が加算されていないからです。つまり、オーダーが入れば入るほど赤字になってしまうのです。
私が知っている美容室で、空気が流れておらず、信じられないほど汚れたブーツを履いた女性が経営している店があります。(いえいえ、アンティーク加工のブーツではありませんよ!)その店は彼女がやっとこさオープンした店でした。
お金をかけられないことは多々あります。けど、掃除は無料でできます。数百円の洗剤を買うだけです。窓を開けて空気を入れ替えることも無料です。苦労してオープンした店なのに、なぜこうなってしまうのでしょう?
美容室という場所は「おしゃれになるための場所」です。少なくとも、そこで働く人なら多少のセンスが必要となることは目に見えています。おしゃれになるための場所で、お客様に信頼してもらえなければ、その人は二度と戻ってこないでしょう。
リーダーシップを発揮するのも経営者として大事なことですが、これはエネルギー的に見ると、バウンダリー(境界線)の問題があります。ボスと従業員なのに、友達同士のようにわきあいあいな人間関係である場合、結局、頼り甲斐がない、指示してもらえない、という不満が従業員にたまっていきます。ボスを尊敬できないので、いうことも聞いてくれなくなります。(えらいこっちゃ!)
経営者が自信をなくしている場合もありますし、情熱はとっくに忘れてしまった、という場合もあります。売上が落ちていく中、最初の頃に抱いていた夢や希望がなくなってしまうのでしょう。
人間関係も大きく影響します。経営者がスタッフや家族のいうことに耳をかさない、変わろうとしない場合は大変です。あきらめムードが従業員や家族に広がって、何のために働いているんだろう、とやる気をなくしてしまいます。
変わる勇気、他人の意見にオープンマインドでいることは経営者として活躍し続けたいならとても重要なことです。従業員のいうことを聞いたら負け、という感覚で頑なに変わることを拒否する経営者のなんと多いことよ!番組を見ておどろきました。
まさに経営者は四苦八苦なのですが、ここでMake it happenが本当になります。必要な知識を与え、技術を伝え、やって見せて、さらに人海戦術をもって実現させていきます。
結果を見ると奇跡のようなのですが、実は、当たり前になってしまったことを見なおして、強く実現させていくことの積み重ねに過ぎません。
「絶対に失敗させない。」 そうロバートシェフから言われて涙する経営者からは、長い間、誰の助けも借りずに一人で何とかしようともがいて来た苦しみや悲しみと同時に、ホッと安堵しているのを感じます。
よく経営者は孤独だ、と言われますが、経営者こそ、相談相手が最も必要なのではないでしょうか。その肩に家族の、従業員の、そして従業員の家族の生活がかかっています。そんな重圧に一人ですべて対応することは不可能でしょう。
プロにはプロの協力者が必要です。「何としても、やり遂げる。」という思いを100%サポートしてくれるプロフェッショナルたち。私はそういううプロでありたいと心から願っています。
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