2013/04/19

何が一番大事なの?

昨日、Facebookにも書きましたが、私の愛犬は今年から狂犬病予防接種を受けないことになりました。

保護してから3回めに当たる今年の予防接種で、愛犬は狂犬病ワクチンアレルギーということを説明され、獣医さんから「命の危険をおかしてまで注射する必要はないでしょう。」とお話がありました。

過去2年間、注射の後に具合が悪くなり、丸3日間、飲まず食わずでした。これは非常に懸念すべき状態で、私は本当に心配していました。

結果的に、ワクチンの種類を変えて注射することも可能であるが、だからといって必ず大丈夫とも限らない、ということで予防接種を控えることになりました。

動物病院の待合室で隣になった女性は「うちもね、去年は受けさせてないんですよ。」とおっしゃりました。聞くと、彼女のパグ(犬)は12歳、目が見えなくなってきていて、足元もおぼつかない状態でした。いつも家の中で飼っているため、もう注射はいいだろう、と受けなかったそうです。

いい飼い主さんだな、と思いました。犬の飼い主にとって、年に一回の狂犬病予防接種は義務です。これは厚生労働省の管轄となっていて、狂犬病予防法という法律があります。

注射をすると、注射済票というシールと首輪につける札をもらいます。地域の保健所でデータが更新され、登録済の飼い犬が何年に注射をしたかというのがわかるようになっています。動物管理センター(保健所管轄)では、迷子の犬を保護した際にこのデータを元にして飼い主を探します。

命には変えられない、ということで愛犬は予防接種を受けないことになりましたが、一方で、ほぼ100%のドッグランでは「予防接種をしていること」が利用条件に入っています。犬と一緒に泊まれる宿泊施設でも、予防接種が条件のところは多々あります。つまり、私の愛犬はもうそういうところでは遊べない、ということになります。

正直、複雑な思いでした。

ワクチンのアレルギーさえなければ、毎年注射をして、どんなところにあそびに行っても堂々としていられるのに。他のワンコたちとも遊べるのになあ。。。と孤独な気持ちを感じました。

とりあえず、動物管理センターへ電話して、他にもこういうワンコがいるのかどうかを確認してみることにしました。担当者は、「ああー、そうでしたかあ。。。」とお気の毒に、という声で言い、続けて「いやー、実は、そういうワンコは結構いるんですよ。」と話してくれました。

人間同様、ワンコの世界でもアレルギーが問題になっていて、たいへんな思いをされている飼い主さんは多いようです。

管理センターの方は、狂犬病予防接種を受けさせないわけではなく、アレルギーがあったからだということを記録しておきますね、と言ってくれました。

予防接種には1回につき、3050円の費用がかかります。2匹飼っていたら6100円。これが毎年続くので、年金暮らしのお年寄りや節約したい飼い主さんなどは、知っていても受けさせないことがあります。

私は今回のことで、法律や飼い主の義務が大事なのか、予防接種を条件として遊戯を提供する場所へ行くのが大事なのか、それとも愛犬の健康が大事なのか、そのバランスの取り方に困りました。

でも、結局のところ、注射をさせないと決めた勇気は「何があっても愛犬を守る」という私の信条から来たものだと思っています。自分自身の決断に後悔しないために、何が一番大事なのか?に集中して選択することです。

あの時、注射を受けさせていなければ。
あの時、獣医にNOと言えていたなら。
あの時、動物管理センターに電話して相談していたなら。

万が一のことがあっても、愛犬は生き返りません。たとえ法律を守らなくても、必要条件を満たさなくても、愛犬が元気で長生きしてくれることが一番大事。そのためにドッグランで遊べなくても、泊まれる宿泊施設が減ってもしょうがない。それが私の出した結論でした。

後悔する生き方はしたくない。そういう自分にはっきりと気づいた今回の出来事でした。




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【自己紹介】 中村久美恵 BBSH2011年卒業BHSプラクティショナー💖動物が大好きなエネルギーヒーラーです💛犬2匹猫30匹をお看取りした経験から、ペットロスのヒーリングサポートをしています。こんにちは、中村久美恵です^^ 今日もあなたが目覚めるメッセージ♡お届けします。 ...