今回は年寄り猫の「モコちゃん」のお話しをしたいと思います。
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モコちゃんはメス猫でした。三毛猫模様の長毛種でチンチラのようでした。(定かではありませんが・・・)若い時から気位が高く、他の猫はいっさい寄せ付けませんでした。ケンカも強く、一人で生きているようでした。唯一、仲が良かったのはオス猫のチャトラン(前述のトラ猫)だけでした。
動物はあっという間に年をとってしまいます。モコちゃんも例外なく、大きな体がだんだん小さくなり、美しかった毛皮がショレショレになってきて、とっても小さなおばあちゃん猫になりました。それでも気が強くて、チャトランとだけ仲良くしていました。
ある雨が降った翌日のことでした。家族で買い物から帰ってくると、玄関の真ん前に小さなモコちゃんがうずくまっていました。彼女は今まで家の中に入ったことはなく、母からごはんをもらって、家の庭をテリトリーにしていました。だから、そんな彼女を見た母親は「どうしたのかしら?」と驚きました。「具合でも悪いのかしら?」雨が降って、泥水で汚れたモコちゃんは、いつもよりうんと小さく見えました。
「とにかく、お風呂に入れて暖かくしてあげたら?」と戸惑う母を促し、いったん、家の中に入れることにしました。手早くお風呂に入れて、タオルでくるんで、体温を保つように暖かくしました。1月の寒い冬の日のことでした。
めずらしく写真に写ってくれたモコちゃん |
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