2012/04/25

見守る

気づいても、だまって見守る。
これも大切なことの一つだと思います。

しばしばあるのは、近しい関係の人の感情の変化についてでしょうか。相手が「本当は○○したいのだけれど、それを言えない人」である場合、例えば、本当は辞めたいのだけれど、それを言えない人の場合としてみましょう。私はそれに気づいて、一度は「本当は辞めたいのですか?」と質問します。相手が「いえ、そんなことはないです。」と言えば、「そうですか。」で終わります。けれど、相手が本当は辞めたいと思っていることを知っています。でも、黙っています。

いじわるではないんですよ。認めない相手を尊重している、というほうが正確です。相手の本音を聞くには、忍耐が必要となることがよくあります。すぐに自分の本音をぺらぺら話すほど、人は自分をオープンにはしないものです。時間がかかる、時間をかけることによって、相手への信頼感と勇気が上昇してきます。

待つ、ということは大事です。知っていても黙っていることで、相手は変わるための時間を確保します。その間、心平穏に相手を見守ることができるかどうか。あなたはどうですか?


2012/04/21

許す

許す。ああ、人生において何て難しいことの一つなんでしょう!

許すことは怒りとセットですよね。よくクライアントさんにお話しすることの1つに「怒りというのは、許すという体験をするために人生に現れる」というのがあります。つまり、何もなければ許す、という体験ができないわけです。

そう考えると、人生はうまくできたものだな、とも思いますが、実際に「もう、許せない!」という状況にいるときにはとてもそんな風には考えられないでしょう。そんなとき、私はクライアントさんに「存分に怒りまくって、怒りを身体で表現する」ことをまずお勧めしています。例えば、新聞紙を筒状にして、枕やクッションを思いっきり叩く。叩いて、叩いて、叩きまくる。これにはコツがあって、めったやたらに叩いていると腰を痛めるので、
  1. 足を肩幅もしくは少し広めに開いて、しっかり立つ
  2. 足裏をしっかり感じる(意識する)
  3. 腰は真上から真下に下ろす
  4. 大きな掛け声をかける(言葉は何でもよい)
  5. 枕またはクッションは誰かに押さえておいてもらい、叩くたびに相手の目を見る
  6. もし一人でやるなら、クッションの後ろに鏡を置いて自分が映るようにし、自分の目をしっかり見る
以上6つを事前にお伝えします。剣道の「メーーーーン!」をイメージしていただくと、その姿勢がわかりやすいでしょうか。掛け声は「バカやろう!」でも「くっそーー!」でも何でも良いのです。この時に、「汚い言葉はいけない」などと思わないこと。自分を表現するために、どんな言葉が必要なのか、そしれそれを外に向かって表現するかどうかはあなた自身が決めることであって、世間の常識や非常識とされるものに左右される必要はありません。新聞紙の筒が破れたら、また新しいものを作って、気が済むまで続けます。

これを真剣にやると、結構息があがって「ぜえ、ぜえ」するくらいになります。時々休みながら、とことん続けます。すると、ある時点で「フッ」と変わります。それは「あっ、そうか!」と突然何かがわかったり、気持ちが落ち着いて自分の中にゆったりした空間が生まれてきたり、「わーー!」と号泣したりと人によって様々です。これが待ちに待っていた癒しの瞬間です。

わかったことをじんわりと受け取ってみたり、頭ではなく心の底から理解することを体験したり、泣きわめいてティッシュを1箱使ってみたりという一連の流れが終了に差し掛かると、やっと、「ゆるし」があなたのそばにきて寄り添ってくれます。怒りの本当の理由はこれだったのか、自分はこんな風に思っていたのか、こんなに○○だったのか、などの発見や理解に到達することで、自分をさらに深く理解したことになります。「だから、許せなかったのか」という原因が普段はわからないくらい深い場所からあなたの元へやってきてくれる、その神聖な体験は、勇気をもって自分の怒りを素直に表現した人のみに与えられる特権です。

許しは、ここからも時間がかかるかもしれません。または、人によってすぐに許せるかもしれません。どちらであっても、あなたは以前のあなたではありません。自分の中にスッキリとしたものが生まれて、何かが新しく変わったことをきっと感じることでしょう。











2012/04/13

立ち上がる

はじかれても、負けない。
はじかれても、あきらめない。
はじかれても、自分の信じる場所にとどまる。

そんなこと、考えたこと、ありますか?

世の中にははじく人とはじかれる人がいます。
はじく人は、何をしたいんだろう?
どうして、何のために、そうするんだろう?

いじめたり、口をきかなくなったり、聞こえるように悪口を言ってみたり。
大人の世界であることは、子どもの世界にも広がります。

こんな話があります。

あるとき、神様がいいました。
「困ったのう~。こんなはずではなかったのだが。。。」
そこに神様の弟子がやってきました。
「どうしたんですか、神様?」
「実は、この世を創るときに愛と平和が広がるようにと作ったのだが、どうやら、争いが始まってしまった。」
「なぜなんでしょう?」
「う~ん、何者かが、嫉妬の壺を開けてしまったらしい。」
「あの、光の洞窟の一番奥に隠しておいた壺ですか?」
「そうなんじゃよ。困ったのう。」
「では、私が行ってみてまいります!」
「うむ、頼んだぞ。」

そうして弟子はこの世にやってきました。
光の洞窟の一番奥へやってくると、やはり、壺のふたが開けられていました。
「誰が、どうして、こんなことをしたんだろう?」
そこへ一人の男がやってきました。
「あ!お前が壺を開けたんだな?」
「いや、違う。私は神様の弟子だ。誰が壺のふたを開けたのか、調べに来たんだ。」
「そうか、お前ではないのか。まったく、困ったことになったものだ。」
「いったい、誰がこんなことをしたのだろう?」
「さあな。でも、平和だった村が変わってしまった。人々は争うようになって、だましあいをしたり、弱い者をいじめるようになってしまった。どうしたものだろう。」
そこへ、一人の若者がやってきました。
「村長、またみんなが言い争いをしています。どうしましょう?」
「なんだって?ああ、困ったものだ。どうしたものか。」
「私が行ってみましょう。」
神様の弟子は2人と一緒に村へと向かいました。

「いったい、なぜみんな争うようになったのですか?」と弟子がみんなに問いかけました。
みんな、そっぽを向いて、何も言いません。
「なぜ、みんな話してくれないのですか?」
みんな、弟子のことをわざと無視します。
「私は神様のお使いで来たのです。みんなが争っているのを見て、神様は心を痛めておられます。」
「なんだよ、」誰かが言いました。「そんなこと知らないよ。」
「そうだ、そうだ!神様が何だ!」みんなが口々に言いはじめました。
神様の弟子はとても悔しかったのですが、あきらめません。

「みんな、誰が光の洞窟にある嫉妬の壺を開けたのですか?」
「知らないよ。探しても無駄だよ。」
「そうだよ、誰も知らないよ。」
神様の弟子はそれでもあきらめません。
「みんな、私はみんなを懲らしめるために来たわけじゃないんだ。誰が、どうして、何のために壺を開けたのか、それを知りたいんだ。」
これを聞いて、みんな黙りこくってしまいました。
神様の弟子は思いました。「みんな、誰がふたを開けたのか、知っているに違いない。でも、みんなわざと黙っているのだな?」
神様の弟子は言いました。「誰かをいじめたり、おとしいれたり、だましたりするために来たわけじゃないんだ。なぜ壺のふたを開けたのか、それを知りたいんだ。」

後ろのほうから、とても貧しそうな女の子が出てきました。
「君がやったのかい?」
「ええ。」
「なぜ、こんなことをしたの?嫉妬の壺は、決して開けてはいけないよ、と神様から言われていただろう?」
「ええ。でも、神様を困らせたかったの。」
「なぜ、神様を困らせたかったんだい?」
「だって、神様は・・・」女の子は真剣なまなざしで弟子を見ました。「神様は、わたしのお母さんを連れて行ってしまったから。」
洞窟にやってきた若者が弟子に言いました。「この子のお母さんは3日前に、病気をわずらって死んでしまいました。この子には、誰も家族がいないんです。」
「そうだったのか・・・。」弟子はため息をつきました。もう、後戻りはできません。いったん、壺のふたが開けられてしまったなら、元に戻すことはできないのです。

神様の弟子は村長に向かっていいました。
「村長、私は帰って神様にこの女の子のことを伝えます。壺のふたをもとに戻すことはできないけれど、昔はこうだったんだよ、とみんなに伝えていくことはできます。これからは、いじめやだましがあるでしょう。けれど、仲良くすること、正直でいることだってできる、ということをみんなに伝えていきましょう。そして、平和に暮らしていけるようにみんなでつながりましょう。」
「ああ、そうだなあ。そうだなあ。」村長は目に涙を浮かべていました。
「あの子のことは家族のように面倒をみていくよ。どうもありがとう。」

弟子は神様の元へ帰りました。
「神様、戻りました。」
「ああ、ご苦労じゃったな。」神様はにこにこしていました。
「神様、ぜんぶご存じだったのですね。」
「お前があきらめるかと思ったがのう、ははは。」
「なぜ、あの子は独りぽっちになったのですか?」
「それはのう、」神様が言いました。「あの子のおかげで、みんながまた、仲良くなるからじゃよ。それにのう、」神様は続けました。「あの子には、自分のために立ち上がる強さがあるんじゃ。今は種じゃがの。」
「そうでしたか。」神様の弟子はよかった、という安堵の表情を浮かべました。
「わしが造った世界じゃからのう、愛と平和が広がるようになっとるんじゃよ。。。」

女の子は美しく、芯の強い女性に成長しました。弱い者たちには優しく、いじわるをしたり、だましたりしようとする者たちには、厳しくそれをたしなめる賢い女性になりました。やがて、女性を慕う人々が大勢集まるようになって、そこには素晴らしい村が出来たそうです。

私たちは自分の中に「何かのために立ち上がる強さ」を秘めています。それは、思いもよらない出来事に遭遇して初めて浮上するものかもしれません。または、人生の大きな出来事がきっかけになるかもしれません。

いずれにせよ、誰の中にも、「ころんだら、石をつかんで起き上がる」強さがあることには違いありません。

2012/04/12

磨き上げる

ピカピカのガラス、気持ちいいですよね。
磨き上げられた銀食器は美しい光を放って、手に持つ人を映し出します。
原石を磨き上げると、宝石になります。

魂を磨いていくと、どうなるのでしょうか。

魂もピカピカになります。それは、人やどうぶつの場合、内側から外側にあふれ出てきます。
文字通り、輝いてみえます。愛されているペットは優しく豊かな表情をしています。かまってもらえないペットは一人のとき、さみしい表情をしていたり、すぐ他のペットに怒ったりします。

美しいエネルギーは美しいものを引き寄せます。
類は友をよぶ、と昔の人が表現したとおりです。

自分を磨く、というは10か国語話せるようになることではないし、(話せることは素晴らしいことだけれど、それはゴールではない、ということです。)身体がかたいのに難しいヨガのポーズをこなすことでもありません。

自分を磨く。
あなたにとっては、どうすることが自分磨きですか?何が、自分を磨くことになりますか?

何かに一生懸命になること。これは自分を磨いている最中によく起こることです。
よく、「寝食を忘れて没頭する」などという表現がありますが、本当に忘れなくてもいいのです。
何か1つ、真剣に取り組むことは魂を美しく磨き上げてくれます。

前から苦手だった人と、ほんの少しだけ、会話してみる。これも、魂を磨いてくれます。実際に話をしてみる、という行動を通して、あなたが相手の何を苦手だったのかというのを明確にしてくれます。最初から、ものすごく苦手な人と長話をするのではありませんよ。ほんの少し苦手だった人でいいんです。無理しないで。

夜、日記を書いてみる。1日を振り返って、感じたこと、行動したこと、思ったことなどを書き出してみます。日記は大事な自己表現の一端で、特に自分の感情を明確に知ることができます。普段ほとんどの人は考えることが多いでしょうから、ここでは、とくに感情を書き記してみるとよいでしょう。

出来ることから少しずつ。何もしなければゼロだけど、一つやってみると一歩前に進みます。
大人がやると、子どももやり始めます。良いお手本になる必要はありません。ただ、自分のためにやりましょう。



2012/04/11

愛すること

愛すること。
愛されること。
どちらが好きですか?

どちらも好き?え、どちらも嫌い?
困ったなあ。
今日は愛することについて書きます。

人は人なしには生きていけません。かといって、すべての人を愛せるわけではありません。
どうしたって嫌いな人や憎い人たちが出てきます。
そう、あなたの人生には必ず嫌な人達が登場するのです。

愛することは愛されることでもあります。
愛する人のエネルギーは相手によって受け入れられ、相手から愛してもらえます。
反対もありき。
嫌いな人には「近寄らないで!」のエネルギーが相手に伝わり、相手からも嫌われます。

愛することは難しくはありません。
子どもを可愛がるのもそう。
ペットを可愛いがるのもそう。
ゴミを拾うこともそう。
花壇の植物に話かけることもそう。
近所の人へ笑顔で挨拶することもそう。
意外と簡単なのです。

そう、簡単なところに難点があります。
簡単だから、見逃してしまうのです。

優しさは愛することとつながっています。
一人一人の中に、ちゃんとあります。
優しさが一滴ずつ集まると、水たまりになって、やがて泉になります。
あふれ出てくる優しさは、尽きることのない泉であると同時に、他人から見ると内面から表現されるものになります。

何もかもを愛することが良い、と言いたいのではありません。
○○が良い、悪い、という話には興味ありません。
愛せないものや人がいるのは、ごく普通のこと。
大事なのは「なぜ、愛せないのか?」ということです。

なぜ、愛せないのか?
今はダメでも、将来は愛せるのか?
一生無理だと思うのか?
それはなぜなのか?

誰だって、愛されたいのです。
人も、どうぶつも。モノだって、大事に扱ってもらえたら、長い期間がんばってくれます。
愛されているんだ、という実感がほしいのは人もどうぶつも同じです。

愛すると、大事にします。大切にするのです。
これはらせんのように次から次へと伝わっていきます。
愛された人は愛するようになるし、愛されなかった人はどうやって愛すればよいのかわかりません。

愛さなかった人を責めることはできません。なぜなら、愛さない人は愛されなかった可能性がとても高いのです。きっと、愛さない人はどうやって愛すればよいのかわからなかった人に育てられたのかもしれません。

簡単です。
誰かと手をつなぐこと。
誰かの肩に手を置いて、一緒にいてあげること。
ただ、黙ってそばにいること。
目があったら、少し、微笑んでみること。

あなたに出来ることを試してみませんか?きっと、美しいエネルギーが波紋を描きながら、相手を包みこむのを感じることでしょう。

2012/04/10

生きること

生きること。
これも大切なことです。

生きるとは、当たり前です。
でも、当たり前ではないのです。

命とは不思議なもので、自分では意識しなくても、いま、生きています。
もちろん、呼吸とか心臓とかそういうことではなくて。

深呼吸をしてみると、細胞の隅々に余裕が送り込まれます。
だから、心に余裕がでてきます。

スゥーッ、ハァーッ。
もう一度。
スゥーッ、ハァーッ。
・・・・いかがですか?パンパンでよくわからない?
そういう人は3回続けて深呼吸してみるといいですよ。
スゥーッ、ハァーッ。

私たちが生きているのは、この世で何かを成し遂げるためです。
例え、それが何かわからなくても。
例え、それに自信がなくても。
例え、それが自分に向いているのかどうかわからなくても。
生きていなければ、成し遂げることができません。

そうです。生きるというのは、あなたの使命を成し遂げるために必要なことなのです。

生きる意味がわからなくても。
何が使命かわからなくても。

あなたが生きているだけで、今日もこの世界は変わっていくのです。
変わることを拒否しながら、変わりたいと願う世界の人々。
何が本当なのかわからなくて、悩んでいる人々。
みんな、あなたのおかげで変われるのです。

あなたが今日、いま、生きているという事実。
それは決して、当たり前のことではないのです。

すべての細胞はあなたを「生かすため」に働き続けます。
寿命が尽きる、その日まで。
そう、「生かすために」、働き続けるのです。

生きることは尊いことです。
「こんな人生、生きていたってつまらない!」。
そう思うなら、聞いてごらんなさい、あなたの細胞に。

「私はもう、生きていてもつまらない。どうしたらいい?」

返事がない?おかしいですね。
もう一度、聞いてみましょう。

「私は、生きていてもつまらないんだ。君たちはどう?」
『・・・』

そう、返事はないのです。
なぜなら、細胞たちはあなた自身だから。
同じように感じているから。
だから、返事はないのです。

しかし、あなたと決定的に違うことがあります。
それは「まだ、あきらめていない」ということです。
最期の瞬間まで、あきらめることはないのです。

生きること。
それは、傷や痛みを宝石に変えていく長い道のりです。

2012/04/09

自分を大切にする

自分を大切にする。
あなたにとって、自分を大切にするって、どういうことですか?

 
わがままとは異なります。明らかに、違います。
過保護でもありません。ベクトルが違います。

 
自分を大切にする。

 
  1. 本当のことを、話す。恐怖から、理由を作らない。
  2. 素直になる。寒いときには我慢せず、セーターを着る。
  3. これだけはゆずれない!ということのために立ち上がる。勝ち負けではなく。
  4. 痛みを認める。そこに在る、ということを確かに認める。
  5. 自己価値を認める。生きていてもいい、必ず誰かの役に立つはずだと信じる。
  6. 忍耐強く、待つ。決してあきらめずに、続けていく。
  7. 時には泣く。誰かの胸を借りて。ぬいぐるみだっていい。
  8. 笑う。楽しい時の自分は周りも幸せにする。笑顔はタダ。
  9. 歌う、踊る。でたらめでいい。身体と心をウキウキさせる。
  10. 遠くを見て、決意を新たにする。今までやってきたことでも、改めて。
  11. 本当に、やりたいことをする。嫌なことに時間を費やすのは止めて、行動しよう。

 
自分を大切にする。
小さなことから始めませんか?
出来ることから。
1日1個。
それでも、ゼロじゃなく、前進しています。

 
足を一歩前に踏み出す時、そこから道が出来ていきます。

 

本日のメッセージ

【自己紹介】 中村久美恵 BBSH2011年卒業BHSプラクティショナー💖動物が大好きなエネルギーヒーラーです💛犬2匹猫30匹をお看取りした経験から、ペットロスのヒーリングサポートをしています。こんにちは、中村久美恵です^^ 今日もあなたが目覚めるメッセージ♡お届けします。 ...