2015/03/06

エゴと後悔



野良猫2匹を見送った後に
「(お看取りは)悲しいけれど、やめない。」
という気持ちがよりはっきりしました。

自分に出来ることで役立てるなら、
というゆるぎない気持ちが生まれたからです。

それから数日後、オスの野良猫が
マロンの犬小屋で、自分の子供たち3匹に
看取られて亡くなっていました。

白と茶トラ模様の、優しい猫でした。

朝見つけた時には、まだ
体が柔らかかったので
早朝に亡くなったのかもしれません。

風邪をひいてはいましたが、
食欲もあるほうで体も大きかったので
以前の2匹ほど心配していなかったのですが・・・
もしかしたら、心臓発作だったのかもしれません。

メス猫やこどもたちの面倒見がとても良い猫で、
よくガールフレンドを私に紹介しにきてくれました。

時には、お腹を空かせたメス猫や
こどもたちを従えて、
「こいつらに何か食べさせてやって下さいニャ~!」
と半分抗議(?)しに、
ベランダにやってきました。

ご飯を食べ始めても、メス猫や子猫たちが来ると
いつもゆずっていました。
そして最後に残りを食べるのです。
だから、弱い猫たちに慕われていました。

この猫は家の中で飼っている3匹のおじいちゃんです。
箱に入れてあげると、3匹がすぐやってきました。
「だれ?」「なに?」「誰のにおい?」といった感じです。

柔らかい足を少し曲げて、まるまったところを見ると
まるで寝ているかのようです。



一緒に来ていたメスや幼猫たちが
困るだろうな・・・と思いました。

野良猫の世界では、
強いオスがメスや子猫たちにえさ場を教えてあげて、
他からやってくるオスを撃退(?)することで
血縁はなくても、ファミリーのようになるからです。

それにしても、
最期を実のこどもたちと
一緒に過ごせる野良猫が、
いったいどれだけいるでしょうか。
本当に不思議です。

・・・独りでなくて、よかった。

犬小屋に入れていた湯たんぽで、
少しは温かい夜を過ごせたかな。

ああ、さみしいなあ。
毎日のように見かけていたのに。

でも、お疲れ様。
みんなの面倒をみて、
甘えさせてあげて、
偉かったよね。

そういえば、亡くなる2日前に
家の中に入ってきたがったね。

ご飯を誰にも取られることなく、
ゆっくり食べたかったのかな。
身体が弱っていたからね。
ぐっすり眠りたかったのかな。

私は飼い猫たちに風邪がうつるのが怖くて、
あなたを家の中で看病しなかったんだ。
それほど具合が悪いと思っていなかったのもあるけど。

私は自分の恐怖心に負けて、
あなたが必要としていたものを
与えることができなかったの。

ごめんね。

私にもっと余裕があったらな。
それとも、2匹の看病で疲れちゃったのかな。
ほどほどにすればよかったのかな。

何が良いのかなんて、誰にもわからない。

何がベストかなんて、誰も知らない。

どんな決断をしても、
いつも小さな後悔が残る。

ああしてればな、
こうだったらな。

家の中で看取った猫だって、
最後の瞬間に一緒にいられなかった
子猫がいる。

どうして私は最期の瞬間にこだわるのだろう。

マロンのときは独りでは絶対に逝かせない、
必ず最期は一緒にいるんだ、と誓っていた。

そうして、そうなった。

彼は育児放棄された犬だったから、
余計に私のエゴがそうさせたのかもしれない。

あるがままでいいのだ、と言うのは簡単だけど
誰かを失うかもという時には
なかなかそうはいってられない。

私のエゴはいつも理想を目指そうとする。

そして、理想通りにできない自分を想像して
行動する前にやめちゃうんだ。
「やっぱり、無理だ。やめとこう。」ってね。

最期に、家に入れてあげる勇気がなかった私を許してね。
お兄ちゃん、最後まで優しかったね。








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【自己紹介】 中村久美恵 BBSH2011年卒業BHSプラクティショナー💖動物が大好きなエネルギーヒーラーです💛犬2匹猫30匹をお看取りした経験から、ペットロスのヒーリングサポートをしています。こんにちは、中村久美恵です^^ 今日もあなたが目覚めるメッセージ♡お届けします。 ...