2015/02/28

見送るたびに




庭に居ついている野良猫の兄弟。
3匹はオスで、1匹はメス。

メスは食べ物をめぐっての陣地争いがあり、
大人のメスが子供のメスを追い払ってしまいます。
けど、お兄ちゃんたちがいるので、
1日1回は顔を見せてくれます。

3匹はもうすぐ1年経つというのに、
家の中で飼っているオス猫の真次郎の
半分くらいの大きさしかありません。

特に、小さいのは末っ子らしきオス猫。
まるで4か月くらいの大きさしかありません。

・・・ありませんでした。

実は前回記事を書いたフィオレを
見送った数日後に、末っ子を看取りました。

風邪をこじらせて、治らないまま、
逝ってしまいました。

3回目とはいえ、命を見送るのに
慣れることはありません。

ただ、自分が少しずつ強くなっているような
気がします。

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末っ子は、3兄弟の面倒をよく見てくれる
大人のオス猫から風邪をもらってしまいました。
やっぱり、体力がなかったのでしょうか。

猫の風邪は人間と違って、命とりです。
飼い猫はすぐに病院へ連れて行けば
助かりますが、それでも持っている体力に
よるところが大きいのです。

亡くなる4日前、ぐったりして、
家の裏に一人でいた末っ子を
見かねて家の中にいれました。

とにかく身体を温めました。

最初は少し食べたものの、すでに自力では
食べられなくなっており、水もあまり
飲みませんでした。

おしっこするたびに鳴いて、
タオルやトイレシートが汚れたことを
知らせてくれました。

几帳面ね。
気持ち悪いよねえ。

やがて、声が出なくなりました。
おかしいな、と思ってみてみると、
黄色いおしっこでお尻が
濡れていました。

ぬれティッシュできれいに
拭いてあげました。

亡くなる最期の日、なぜか外に
出たがりました。
兄弟がいるので、会いたいだろうと
思い、出してあげました。

不思議なことに、兄弟と妹、それに
母猫までそろって、ベランダで待っていました。

驚きました。
もう、長くないことがわかったのだろうか。。。
本当に不思議でした。

末っ子はフラフラで、やっとのことで歩き、
兄弟たちとあいさつしいました。

やがてフラフラ歩きだし、
兄弟が一緒についてきました。

家の裏手で水を飲みましたが、
帰りは一人であるけずに、小さく
「ニャ~」と鳴いて、私の足首に
すり寄りました。

そっと抱きかかえて、もう一度
兄弟たちとあいさつした後、
温かい家に入りました。

最期は夕飯の準備をしている間に
独りで逝ってしまいました。

多飲多尿になったので、心配していました。
苦しそうに口を開けて息をしていたっけ・・・。

何て呼ぼうかと思い、少し意識を集中してみると
「コロンボ」という名前が浮かびました。
白と黒トラキジ模様でした。

最期を看取れなかったのに、
以前と違って、自分を責めたり
罪悪感を感じたりはしませんでした。

きっと、自分は何も変えられない、ということを
学んだからでしょうか。

でも、私のエゴは「やっぱり残念」と感じていました。

きれいな箱に遺体を入れて、一晩一緒に過ごしました。
とは言っても、念のために寒い外に置きました。

翌朝月曜に、市の清掃担当の人に
取りに来てもらいました。

最期に箱のふたをあけて、もう一度、顔と身体を
優しくなでて、さよならの挨拶をしました。

ペットでも野良猫でも、
動物は法律上「もの」扱いなので
ゴミとして扱われます。

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見送った夜は、BHSP日本協会の仲間と
スカイプ・ミーティングでした。

話せるかなあ、とやや心配しながらも
話せなければキャンセルしよう、
と思っていました。

始まってみると、集まったほかの人たちも
なかなかグラウンディングできずにいました。

一人ひとりがいろんなことを抱えています。

私は完璧ではない自分を常に見せるように
してきました。

少なくとも、マロンが亡くなってからの
半年間はそうです。

そうすることで、彼らにも
人前で完璧を目指すことをやめてほしいと
思っているからです。

私たちは、同じ人間です。

命を助けることはできません。
病気を治すことも、
状態を変えることもできません。

それらはすべて、クライアントさんご本人だけが
なせることです。

ヒーラーが良い意味で謙虚でありつづけ、
自分が今、この瞬間にできることに
フォーカスすること。

出来ないからとあきらめないで、
それでも今自分に何ができるのかを
考えて実行するとき、
その行為は無償の愛から生まれます。

そして、相手を心から尊重して、
完全な信頼を相手に与えることになります。

マザーテレサの言葉にこういうのが
ありました。

「どれだけたくさんのことを成し遂げたかではなく、
どれだけ小さなことに心をこめて、実行したかが
大事なのです。」

まったく、その通りです。

たくさんのことを成し遂げるのではなく、
大きなことを成し遂げるのではなく、
目の前にある小さなことに集中する。

それを繰り返すうちに、やがて、
自分が想像さえしなかったものに
繋がっていくのだと思います。

命を見送るのは辛いけれど、それでも
やめるつもりはありません。

野良猫だって、最期くらいきれいにしてあげたい。
最期くらい、自分にも愛される価値があったんだと思ってほしい。
最期くらい、頼れる人間もいるんだ、と知ってほしい。
最期くらい、誰かと一緒に温かい場所にいてほしい。

私のエゴもありますが、
「準備が出来たら、いつでも逝きなさいね。」
と声をかけてあげたい。

マロン、私が看取る猫たちのこと、よろしくね。
道に迷わないように、迎えに来てあげて。

そちら側に、頼れるあなたが居てくれて、
良かった。








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本日のメッセージ

【自己紹介】 中村久美恵 BBSH2011年卒業BHSプラクティショナー💖動物が大好きなエネルギーヒーラーです💛犬2匹猫30匹をお看取りした経験から、ペットロスのヒーリングサポートをしています。こんにちは、中村久美恵です^^ 今日もあなたが目覚めるメッセージ♡お届けします。 ...