2012/01/18

チャトランと私(1)

チャトランはどの猫とも違っていました。驚くほど頭が良く、自己主張がはっきりしていて、弱いものには優しく、子分を守るときには素晴らしいリーダーシップを発揮していました。また人間だけでなく、犬とも美しいコミュニオンを創りあげていました。

チャトランは3男でした。上の兄弟は大きくて健康で、まるまると太ったきじ猫でした。チャトランは体が小さめで、トラ模様でした。お兄ちゃんたちが外へ遊びに行っても自分は家の中にいるようなマイペースな猫だったのですが、きっと、自分はお兄ちゃんたちほど体が大きくないので危険な目にあうのを避けていたのかもしれません。チャトランは小さい時から、家で飼っている雌の柴犬にじゃれついては私たち家族を驚かせたものです。「小さいのに怖くないんだねえ」と家族は感心しました。柴犬のハチはチャトランがすり寄ってくるとなぜか嫌がって(猫のニオイに反応したのでしょうか)あたふたと逃げていました。

 
チャトランの可愛い手
 私は東京に長く住んでいたので、実家にいるチャトランに会えるのは年に数回でした。帰るたびに大きくたくましくなって、ケンカの傷跡が増えたり減ったりしていました。チャトランは子猫のときに病気で片目をなくし、それ以来、右目だけで生きていました。片目になったあとも、兄弟たちは彼に優しく、またチャトランも生き生きと楽しそうでした。人間ならきっと、周囲の人が「片目をなくして可哀そう」と思ったり、本人は「どうして私がこんな目にあうの!」と悲しんだりしたことでしょう。猫たちはそのどちらでもなく、両目があったころと同様に生活していたのでした。

最後にチャトランと会ったのは2010年2月2日でした。

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本日のメッセージ

【自己紹介】 中村久美恵 BBSH2011年卒業BHSプラクティショナー💖動物が大好きなエネルギーヒーラーです💛犬2匹猫30匹をお看取りした経験から、ペットロスのヒーリングサポートをしています。こんにちは、中村久美恵です^^ 今日もあなたが目覚めるメッセージ♡お届けします。 ...