2012/08/01

こがね虫vsオオスズメバチ!

今日からいよいよ8月ですね。九州の日差しは、東京と比較すると、本当に強いです。愛犬と朝の散歩をしていても、午前7時過ぎには途端に日差しが強くなり、頬が熱い、とはっきり感じるくらいです。ウォーキングをしている人たちは、サングラス、帽子、長そでシャツ、手袋がお決まりファッション。曇りの日でも油断なりません。 


逆に夕方はいつまでも明るくて(とは言え、ヨーロッパほどではないですが)午後8時でもまだ少し明るいです。今日書くお話しは、その夕方の散歩である公園で見かけた光景です。正確には、どうぶつじゃなくて、昆虫なんですけどね(汗)どうしても忘れられないシーンだったので、やっぱり書くことにしました。


 川沿いにあるその公園は、愛犬もときどき立ち寄るスポット。その日の夕方はちょうど公園を横切って家に帰る途中でした。舗道沿いにある大きな木。その近くで「ブ~ン、ブ~ン!」とやたら耳につく音がしていることに気づきました。なんだろうと見てみると、いままで見たこともないような、大きコガネムシが飛んでいました。体長が3.5センチくらいはあったと思います。幹からつかず離れずで、左右180度に反転しながら飛んでいます。


 「変だなあ?」。そう思って少し近づいてみると、なんと、オオスズメバチ!これも初めて見ました。体長は5センチくらいで、顔がまんまるのオレンジ色。すごく大きい蜂です。思わず、愛犬と飛びのき、(実際には私だけが驚いたのですが)数歩後ろに下がりました。 


よく見ると、木の幹の中央あたりに裂け目があって、どうやらその奥にはコガネムシ一家の赤ちゃんたちが大勢いるようでした。なぜなら、幹の反対側には、お母さんコガネムシと思われる別のコガネムシがおろおろ行ったり来たりしていたからです。 


お父さんコガネムシはオオスズメバチが裂け目の中の赤ん坊たちを襲おうとしているのを止めたいのですが、なんと、スズメバチがお父さんコガネムシを頭突きして(本当に見ました!お父さん、飛んでるのに!)「来るな!お前も怪我するぞ!」とやっているのです。お父さんコガネムシは果敢に何度もチャレンジするのですが、そのたびにスズメバチが大きなオレンジ色の頭でグイ、グイ、とお父さんを突き離します。こどもたちを守りたいのに、自分も命が危ない・・・。 


本当に、真剣に守りたいのに、どうしようもない、力の差。自然のなかでは当然と言えば当然なのですが、私はこのシーンを見て、人間のことを思いました。 


例えば、DVを受けているこどもを守れない母親。自分の命も危ないうえに、男性との力の差はどうしようもありません。
例えば、災害からこどもを守れない両親。自然には決して逆らえないし、多くの人間が太刀打ちできないという現実があります。
例えば、離婚協議中の両親。今までも頑張ったし、あらゆる方法を試してみて、子どものために一緒にいようと努力してきたけれど、どうしても一緒にはいられないという結論に至ることがあります。


大人が真剣になっても、命を顧みず頑張っても、どうしても、できないことがある。だからといって、子供を見捨てたわけではないのです。子どもの立場からすると、「(お父さんが・お母さんが)自分を見放した」と思う瞬間があるかもしれません。大人は何でもできる、というのが子どもの感覚だからです。でも、実はそうじゃない。 


どんなにがんばっても、どうしても出来ないことがあって、だからといって、大人が何もしなかったわけではないんだよな。そう思って、公園を後にしました。その後、あの木の前を通ってはいません。いったい、どうなったのかな・・・。



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【自己紹介】 中村久美恵 BBSH2011年卒業BHSプラクティショナー💖動物が大好きなエネルギーヒーラーです💛犬2匹猫30匹をお看取りした経験から、ペットロスのヒーリングサポートをしています。こんにちは、中村久美恵です^^ 今日もあなたが目覚めるメッセージ♡お届けします。 ...