2012/05/18

カラスとかちがらす(3)

愛犬の美しい眼差しで我に返った私は、あらためて、深呼吸を1つしました。

しょうがないのだ。これが自然だから。でも、自然は残酷だな。
カラスも山に食べ物がないのだ。しょうがないんだよな。
でも、悔しいな。あと少しで、飛び立てたのに。
あと、少しだったのに・・・。

あと少しで、「完璧」だったのでした。予定通りに行くはずだった、のです。

人は誰でも、「予定通りに行く」ことが好きですよね。問題なくスムーズにいくと、安心していられます。特に命がかかわっているならば、それは非常に重要なこととなります。でも、ここで大事なのは、予定通りにいって嬉しいのは、かちがらすの親と私(!)で、カラスにとっては違ったということです。立場が変われば、すべてが変わります。

かちがらす夫婦からヒナを奪ったカラスたちは、私からえさを奪われました。誰かにしたことが、自分たちに返ってきました。これを宇宙の法則というのでしょうか・・・。

翌日、同じ場所を見てみました。かちがらすの巣には数羽のカラスが陣取り、出たり入ったりしていました。自分たちの産卵に使うつもりでしょうか。

原っぱには乾燥した緑のお布団が残っていました。私はビニール袋を持参して、お布団ごとヒナを持ち帰りました。そして、裏庭のあじさいのそばに、ヒナを埋めました。「ここならね、カラスに見つからないからね。あじさいで隠れるから。お父さんとお母さんの巣からは少し遠いけどね、ごめんね。」そう言って、うず高く土を盛って、犬がその場所を掘らないようにしました。

心なしか、いつもより多くのカラスが自宅を監視しているように感じました。実際には、数日前から非常に多くのカラスが近所に来ていたので、私の思い過ごしでしょう。ご近所の方いわく、「最近多いでしょう?この時期はカラスのお見合いなのよ。」ということでした。それでも、いつもは静かな辺りにカラスの鳴き声がこだまするのは少し気味の悪いものでした。

カラスはなぜ、草をかけたヒナに、1羽も近よらなかったのでしょうか。私は「しつこく、またやってくるかも。」と予想したのです。彼らは目で獲物を探すことが知られています。ヒナが急に消えてしまった、と理解したのでしょうか・・・。



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【自己紹介】 中村久美恵 BBSH2011年卒業BHSプラクティショナー💖動物が大好きなエネルギーヒーラーです💛犬2匹猫30匹をお看取りした経験から、ペットロスのヒーリングサポートをしています。こんにちは、中村久美恵です^^ 今日もあなたが目覚めるメッセージ♡お届けします。 ...